くまの スクラップ帖

スクラップ・ブック

「受動意識仮説」の説明に登場する脚本家

人は意識的に自分の行動をコントロールしてると錯覚しているが、全て無意識下で決定されてる?(米研究)karapaia.livedoor.biz

上の記事の中で。「受動意識仮説」の説明に登場する脚本家の話が面白かった。だいたいこんな感じ、

・米サンフランシスコ州立大学のエゼキエル・モーセラ博士は言ってる
・意識とは受動的な機械に過ぎないと
・意識は決定された物事を認識し、その決定は自分が行ったと主張する
・この仮説は、人の認識と臭いに対する運動反応の実験データに基づいて提唱された
・仮説によれば。決定や思考は、無意識に動く部位のあちこちで実行されている
・そして無意識でなされた決定に基づいて行動に移ろうとしたとき、
・意識が登場、ぜんぶ自分が決めたかのように悦にいる

・以下、脚本家のたとえ話
・無意識は、ゴーストライター集団のようなもの
・すべてが滞りなく進めば、出来上がった脚本が有名脚本家に届けられる
ゴーストライター達の意見が一致しなかった場合、問題が意識される
・でも脚本家は何もしない、ただゴーストライター達が問題を解決するのを見守るのみ
・ひとたび脚本が完成すれば、功績は有名脚本家が独り占め
・この有名脚本家が意識である
・最終的な結論から行動など次のステップに進むために意識はONである必要がある
・が意思決定の過程に参加などしない

モーセラ博士によれば、このような意識のあり方は進化によってできた
・行動だけじゃなくお喋りも無意識でやってる
・話をするとき、同時に意識される言葉はほんの数語だけ
・でも口と舌の筋肉を動かして発話できる
・これは話す内容が無意識下で用意され、意識は従っているだけだからだ
 
 
「受動意識仮説」の話はよく分からなかった。でも脚本家の話は面白かった。ゴーストライター、可哀想。有名脚本家、ひどい!
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獺祭って日本酒は杜氏さんぬきでつくってた

最高の酒に杜氏はいらない 「獺祭」支えるITの技 匠を捨て、匠の技を生かす(上)

www.nikkei.com

記事に書いてあったこと。

獺祭って日本酒が超人気
獺祭大吟醸酒のみ。お高いけど直販では2カ月待ち。
・2014年4月に来日したオバマ大統領に安部首相がプレゼントしたのも獺祭
・パリの一流レストランのソムリエも絶賛。

獺祭杜氏さんに頼らず、社員だけで酒造りしてる。
・理由は1999年に新規事業に失敗、杜氏に去られたから。
・酒造りのノウハウは杜氏の頭の中にブラックボックス化されている
・これは疑問とも思ってた桜井社長は、改革をすることに。
・酒造りの全行程で詳細なデータを取り
・パソコンに蓄積し分析することで、酒造りの最適解を探すことにした。

・例。もろみの発酵は、山なりの発酵曲線(「BMD曲線」と呼び発酵日数と糖度などの関係を示す)に、近づける必要がある。
・そのための温度管理や水の追加タイミングなど データをいっぱいとった。
・結果、ばらつきのない良い品質のお酒ができるようになった。

獺祭を造る現場は伝統の酒蔵のイメージとは異なり、近代的な工場
・でも磨いた米は小分けにして手で洗いするとか手間も惜しんでないよ
・見学希望もいっぱいくる。希望者にはデータも含め全部見せちゃう。
・データ以外のところに真似しにくいなんか?があるから平気
・試行錯誤と経験が大事さ。ふふふ。
・桜井社長のいまの悩みは、原料となる米、山田錦の不足。

面白かった。><

録音された声への違和感 単純接触効果

「なぜ「録音した声」は普段の声とまるで違うものに聞こえるのか?」……って話が面白かった。gigazine.net

上の記事で紹介されている動画が教えているらしいこと。

・録音した自分の声などが普段、耳にしてるものとは違って聞こえ驚くって事は多い。
・聞き慣れているはずの自分の声への、この違和感はどう説明されるだろう。
・ふだん音は空気中の振動が外耳道を通り鼓膜を揺らし、蝸牛で電気信号に変換され脳へと伝えられる。
・一方。人の声は、喉頭上部にある声帯を振動させることで発生する。
・この声っていう振動は骨伝導で発声した本人の体中も伝わっている。
骨伝導は低い音を伝えやすい。
・ふだん自分が聞いているつもりの「自分の声」は、骨伝導によって体内を伝わる振動も拾っっており、
・空気中を伝わってきた声よりも少しだけ低く太くなっている。
・この骨伝導こみの低く響く振動を、「自分の声」として人は認識している。
・低く聞こえている「自分の声」の方が馴染み深く、人は好む傾向がある。
・ひとは「自分の声」のほうが好き。
・これたんに繰り返し接すると好感度が度高まるからで、単純接触効果と呼ばれている。
・撮影された自分の写真や動画についての違和も、同じ説明ができるかも。
 
面白かった。><
 
  

ヒトが衣服を着始めたのは7万数千年前

「ヒトが衣服を着始めたのは7万数千年前――意外なところから明らかになった服飾の文化の始まり」jp.techtimes.com


記事に書いてあったこと。
 
・「文化」の始まりはあまり知られていない。化石には残りにくいものだからだ。
・ヒトが服を身につけるようになったのは何時ごろか、も分かってなかった。
・けど、シラミの遺伝子を調べることで分かっちゃった! 
 
・この手柄をたてたのは、ドイツに住むアメリカ人遺伝学者。
・名前はマーク・ストーキング。
・きっかけは彼の息子が学校から持ち帰った一枚のプリントだった。
・「最近、シラミが発生しているので注意してください……」
・「なお、シラミは寒さに弱いので人体を離れると24時間以上生きることはできません」
  
・遺伝学者、ストーキングさんは閃いた。
・シラミはヒトとともに進化し拡大したんじゃなかろうか。ならば。。。
・ストーキングさんはシラミを集め始めた。シラミのDNAを解析するためである。
 
・(ひとにつく)シラミには、アタマジラミとヒトジラミがいる。
・アタマジラミは頭髪を住処にしてて、ヒトジラミは衣服につく。
・ヒトジラミがアタマジラミの変異種で新種である。
・大昔、ヒトの祖先は毛むくじゃらだった。
・ヒトが体毛を退化させる過程で、頭髪を住処にするアタマジラミは進化したはず。
・体毛なしのヒトが衣服を身につけるようになって、ヒトジラミは進化したはず。
・ならアタマジラミとヒトジラミの「分岐」点が、服飾の文化の始まりなんじゃね?
・ストーキングさんによる解析結果は、7万2,000年前(プラスマイナス数千年)だった。
 
面白かった。 ><
 
 

高いビル灯火親しワンフロア

    
 
夜。大きなビルを見上げたら。ひとつの階だけ、明かりがついていた。起きてるひとは、みんな本を読んでるに違いない。──という句である。